それぞれの時計
TCカラーセラピーとカラーdeサンキャッチャー®︎を中心に活動しております
Twinkle Happy* 石上絵里香です。
私には年子の妹がいます。
小さい頃から病気がちで入院の多かった妹は、学校の勉強も遅れがち。
家で宿題をやる時も、母が手取り足取り教えていて
それでもなかなか理解が進まず、母は苛立ってよく怒鳴っていました。
そしてお手上げになり「お姉ちゃん、教えてあげて」と言われる事がすごく多かったです。
母は、妹に
同じ学年の子達と同じペースで成長して欲しかった。
だから、ペースが遅いと感じると
イライラして怒鳴っちゃうんですよね。
小さい頃の私は、そんな母の姿を横で見ていて
「みんなそれぞれ違うのに。
1人ずつ、それぞれのペースで進む時計を持っていて、それに合わせるように成長していく。
秒針の進み方が、すごく早い子もいればゆっくりな子もいる。
ゆっくりでも進んでるんだから、それでいいじゃん」
そんな事を思いながら、母のことを冷たい目で見ていた記憶があります。
直接母に、そう伝えた事もあったそうです(これはよく覚えていなくて、後に母から「忘れられない出来事」として言われました)
自分が母親になり、
あの頃のことを振り返ると、母の氣持ちも少しはわかるようになりました。
あの当時、今のように情報が色々あるわけでもなく
ネットがあるわけでもない中で
周りから遅れていく我が子にどう接したらいいのかなんて、わからなかったでしょうね。
不安だったと思います。
さっきの時計に例えた話、
母は私の言葉にハッとしたそうです。
そして、「それもそうだな」と思ったと話してくれました。
あの当時、そう思っていた(時計の話ね)のはよく覚えていて
そしてその想いは今も変わっていません。
自分の子どもたちを見ていて、
あの当時の母のように不安になることが全くなかった、と言えば嘘になりますが
3人それぞれの秒針が
違うスピードで「カチコチ」と音を立てているのをはっきり感じます。
慌てることはないです、本当に。
ゆっくりでも、確実に時は刻むんです。